マンデードライブ・与那原町ぶらりめぐり
今回の沖縄マンデードライブは与那原町に行ってきました。こんなこと言うと関係者には怒られるかもしれませんが、観光スポットとしての知名度は高くはなく、世界遺産「斎場御嶽」のある南城市などに行くための通過点としての町だと(汗
申し訳ないですが、長年沖縄に暮らす私もJef(ジェフ。A&Wと同様の沖縄オリジナルバーガーショップ)くらいしか名物のようなものを知りません。
そもそも与那原町ってどこ?という方のために
なんで与那原町に行ったのかというと、きっかけはこちら。先日ゆんたくの時にお客様から「与那原って何があるんですか?」と言われ答えに困った私はTwitterで訊ねてみました。
すみません。とっても失礼なんですが、与那原の見どころ、おすすめを教えて下さい
JEF与那原店以外
— ごーやー荘の秀?民宿ゲストハウス経営者?人生の旅コンシェルジュ⊿ (@goyahso) October 13, 2020
このツイートに連なるようにたくさんのリプライが!
とりあえず名物?と言えそうな場所について
・軽便鉄道
・教会
・板良敷の街並み
・洋食屋TARO
・与那原そば
・沖縄で2番目の勾配の坂
なんか、みなさんの与那原愛(なんか人の名前っぽい)があふれてほっこりしました。
観光的な意味では軽便鉄道や教会、そして食の洋食屋さんやそば屋さんがポイントかなと思いましたが、私のポイントとしてはこれらはもちろん必須として古い街並みに興味があるので板良敷の街並み、急坂かな。それらを探しに与那原町に向かったのです。下調べもせずに・・・
ところでこの日はマンデーじゃなくチューズデードライブ。というのもRBCiラジオ出演で那覇市に行った後に天気がとてもよかったので、そのまま与那原に向かったのでした。
食事スポット
こちらのツイート
洋食堂タロウ、ラーメンなぎさ、JAZZ喫茶COSMOS(昼間は営業していないかも?)
— 3 (@quachisabitan) October 14, 2020
この「洋食屋タロウ」が気になりまずは行ってみましたが・・・火曜日定休日でした(涙
ということで
“軽便焼き”という軽便が形どられた今川焼風の美味しいものや、与那原そば有名ですよ!全部食べ物w
— DJ モーリー▶︎儀 保 盛 充 (@reo111good) October 14, 2020
与那原そばに参りました。
最近は鰹出汁のしっかりした味の沖縄そばが多い中で、昔ながらのこってり豚骨味が懐かしいです。そばの味はこってりとあっさりから選べるようになってますよ!
おいしゅうございました。
板良敷
板良敷と書いて「いたらしき」と呼びます。
軽便鉄道跡や博物館なんかがあると思いますが、個人的には板良敷辺りの古い集落を歩くのがおすすめです。
— kattakaz (@doschope) October 14, 2020
古い集落・家並みがおすすめとのことで向かってみました。
国道331号線を走っていると「板良敷」の地名。そのあたりを住宅街に入る。すると道路沿いにかわいい石獅子が!
狭い路地に1分だけ停車して(失礼)写真をパチリ。
その後も家並みを巡りますが、なにより車を停められる場所がない。そのうち海の方に向かうとバイパスに出る。
ここも車の通行が多いのでなかなか停車できず。
ちょっとウロウロしていると、車数台が停められるスポットが
板良敷の与那原東小学校向いに車10台程度が停まれる駐車場があり、公園のようになっていました。
どうやらここは板良敷のイノー(潮だまり)として有名らしく、上から眺める岩礁はなかなか壮観です。
イノーに降りると潮だまりに魚もいましたよ。
ドライブ途中に立ち寄って太平洋を眺めながら休憩するのにおすすめです。
親川
イノーのところを後にして集落巡りをしようとしましたが駐車できる場所がなくちょっと外れたところに迷い込む。親川通りとよばれるところで商店街が見え、その通り沿いに「親川・綱曳資料館」の案内板が。
行きついたところに車が2台ほど停められるスペース。そしてそこに親川(ウェーガー)がありました。
昔から琉球では湧き水のでる場所は「カー」と呼ばれる神聖な場所でした。ここはその中でも国王参拝の要所だったようです。
ふと迷い込んだところが琉球王国の史跡ということでちょっとラッキー。さらにこの近くには御殿山という史跡もあるそうですがそこにはたどり着けませんでした(ちなみに沖縄そば屋ではありません)。
親川のすぐそばになにやら建物が。看板には「綱曳資料館」とあります。
職員らしき人が誰もおらず、でも扉が開いていたので階段を昇っていく
綱の材料になる藁が落ちている。
階段で職員さん(?)にばったり出会い、聞いてみるとどうやら資料館は移転のためここにはもうないそうです。
職員さんに伺った話を元に、移転先の綱曳資料館へ向かいました。
綱曳資料館
で、デカい
玄関には「与那原大綱曳倉庫」と書かれてます。
建物はデカいのですが、資料館と銘打っている部分は20坪くらいしかありません。
そこに大綱の縮小レプリカや説明パネルがあります。沖縄の伝統芸能に興味のない人なら1分くらいで観終わりそうですが、綱曳に特化しての説明書きをじっくり読んでいくと与那原町民の綱曳愛がよく伝わってきます。
それにしても展示はこれくらいなのに、この建物のデカさはいったい?
実はここ、大綱を作り保管するための全天候型の作業場だったのです!
ヤバイ。年一回の行事のためにこんなデカい建物を建てるなんて与那原町民恐るべし。
貯水タンクも綱曳です。
マンホール蓋も綱曳
観光交流施設・上の森公園
綱曳資料館に向かう途中の与那原町役場のあたりで「軽便鉄道駅舎」の看板をみかけました。そしてそこには「与那原町観光交流施設」「上の森公園」という施設があり広大な駐車場があります。レンタカーでドライブされる方ならここの公園に駐車して行動するといいでしょう。
ここの観光交流施設というのがかなり壮観です。全面に花ブロックをあしらっており建築価値としても非常に高いです。
コロナ情勢下で入館制限がされていたため中を確認することはできませんでしたが、施設名に「観光」とありますが観光案内所というよりは体育館やジム、会議・講義室があるようです。
機会があれば見学もしてみたいものです。
軽便鉄道駅舎跡
ありました。復元の建物なので外観は新しいです。
「駅」ではなく「驛」。風情がありますね。
いざ!中へ!
「休館日 毎週火曜日」
軽便焼きが・・・チューズデードライブは気を付けましょう。
軽便鉄道とは
沖縄には戦前「軽便鉄道」という鉄軌道が走っていました。歴史は古く大正時代に開業。現在の那覇バスターミナルのあった場所を起点に与那原を終点とした与那原線の他、糸満線、嘉手納線の3路線が走っていたそうです。
こんな素敵なサイトもありますよ。
https://www.yonabaruekisha.com/
先の大戦での事故や破壊で、戦後復興されることはありませんでしたが、これが残っていたら沖縄の風景はまた違っていただろうなと思います。
教会建築
なぜ教会がおすすめスポットなのか。それがこちら
軽便の跡とか、教会とかでしょうか。教会はすばらしい建築ですねえ。
— みんげい おくむら (@mingeiokumura) October 13, 2020
【お知らせ】
第6回沖縄書店大賞の沖縄部門にて、『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』が《準大賞》を受賞しました!??
まだ発売から3ヶ月半…。沖縄の書店員の皆さまの応援と、読者の皆さまの支えによってこのような賞をいただくことができました。
皆さま、本当にありがとうございます。 pic.twitter.com/OwT0kCbi5W— 出版社トゥーヴァージンズ (@twovirginspb) April 17, 2020
こちらの書籍『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』にて表紙を飾る花ブロックをあしらった聖クララ教会が、与那原フリーク・建築フリークには注目されているのです。
ということで行ってみましたが、その荘厳さを伝えられるような写真を撮るのが下手ですみません。
ただ今回はふらりと立ち寄った形でしたが、もし写真を撮るなどがっつり取材をされる場合は私有地でもありますので許可をお取りになった上でお願いします。連絡先などはこちら
http://www.naha.catholic.jp/yonabaru_church.html
沖縄で2番目に急こう配の坂道
軽便鉄道、与那原そば、天皇陛下が上陸された場所、親川通りの町並み、沖縄で2番目に急勾配な坂道?
夜は美味しい居酒屋、餃子屋さんなどがコンパクトに集まっていて楽しい町です?
— こたろー?沖縄市(コザ)遊びの達人? (@kotarokinawa) October 14, 2020
ごーやー荘の裏にも傾斜角19°とかなりの急こう配があるのですが、それよりも急坂とは!?
妙なライバル心を抱いて、この坂を探しに行きます。
ネットで探すと「次郎坂」という名前がヒットしました。名前の由来は「次郎工業」という車屋が坂の入り口にあることから。
これならわかりやすいと行き、それらしいところを探すのですが次郎工業がありません。
次郎工業で検索すると東浜(あがりはま)というところにあり、そこはまったく平坦な場所でそこに次郎坂があるとは思えません。
時間切れのため諦めて帰路につきます。帰ってから調べてみたら、どうやら板良敷に以前の社屋があったようで、坂の入り口は石獅子のすぐ近くのようでした。
次回ちゃんと調べていきたいと思います。
ですが、ぶらりドライブ。こうやってなにかを見つけられたり、外したり。いろんな出来事がおきるからまた楽しいですし、次回はここに行ってみよう!というモチベーションにもなります。
ごーやー荘にいらっしゃるお客様もそんな気持ちで「また行こう!」と思っていただけてるんでしょうか?
また行きたくなる愉しさを、これからも提供していきたいなと、今回のドライブで感じました。
ああ、軽便焼きが食べたい笑
Jef
与那原ドライブのシメはやっぱりここ。
Jef(ジェフ)は冒頭でも紹介しましたが、A&Wと同様の沖縄オリジナルバーガーショップです。
店舗はかなり広いですよ!2階はツタヤになっています。
県外のファストフードショップはドライブスルー形式ですが、沖縄のJefやA&Wはこのようなドライブインスタイル。
駐車場にインターフォンがありここで注文して商品ができたら店員が外に持ってきてくれ、そのまま車内で食べてもいいし持ち帰りすることもできます。
レンタカーでドライブする際はこのアメリカンなドライブインスタイルをどうぞ楽しんでみてください。
Jefのメニューはハンバーガーやチーズバーガーなどの定番以外にも沖縄ぜんざいやシークワーサージュースなど沖縄っぽいメニューがあります。
そしてJefの名物メニューが「ゴーヤーバーガー」「ぬーやるバーガー」。パテにゴーヤーを混ぜ込んだチャレンジングな商品。
ですがこれがなかなかイケるんです!
昼食は与那原そばを食べたので、デザートのあげパンを買って車内で食べながら帰路につきました。(写真撮り忘れ)
なんかおかしい
与那原のJEF、入口もなのです。 pic.twitter.com/rNayssDYN7
— 堂周 (@dousyuOC) October 28, 2020
また次回
今回行けなかった軽便鉄道駅舎(軽便焼き)、次郎坂、洋食屋などの他、親川通りの商店街がとても気になりましたので、その辺を散策したいと思います。
宿題を残すのもドライブの楽しみ
ごーやー荘を起点にドライブ旅をたのしみませんか?
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