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今だからこそ行きたい!首里城周辺4コースの古都巡り

今だからこそ行きたい!首里城周辺4コースの古都巡り


先月末、とても残念な事故が起こりました。

 

 

沖縄の文化・歴史の最高位にあった首里城で正殿・南殿・北殿などを焼失する火事が発生しました。

多くの県民や沖縄を愛する人々から悲しみの声が聞かれましたが、再建に向けて少しずつ動きも出ています。

 

復元までは長い道のりになると思います。ですが今回焼失したのは従来首里城公園の有料ゾーンにあった建造物でその周辺はこれまでどおりの風景を楽しむことができます。

こんなときだからこそ、ぜひ首里城周辺の観光に行ってみませんか?

 

写真はごーやー荘マスターが2018年春に首里城に行ったときの写真です。ちょうどお色直しの途中。ですが、再建に向かっているイメージでこの画像を選びました。

 

ゆいレール 首里駅・儀保駅からコース

 

 

首里の古都観光をするときゆいレールで行かれる方は、駅から首里城方面に向かうと一番最初に見ることができる歴史史跡はこちらです。

 

円覚寺跡

 

15世紀、第二尚氏三代王 尚真王が建立させた円覚寺。臨済宗の鎌倉円覚寺をならって作った総門他、史跡を訪れることができます。昭和初期に国宝に指定されましたが、沖縄戦で首里城同様に破壊されました。現在は復元された総門を見ることができます。

 

弁財天堂と円鑑池・龍潭

 

円覚寺跡の右手に見える池の中に建てられたお堂は弁財天堂で航海安全を司る水の女神・弁財天を祀っているそうです。お堂の周りに広がる池は円鑑池(えんかんち)、そして円鑑池の隣りに広がるのは龍潭(りゅうたん)という池でそれぞれ時代は違いますが、いずれも人工の池で古都ののどかな雰囲気をみせてくれます。

 

第32軍司令部壕

 

(2019年11月5日現在)弁財天堂から首里城公園に向かうには円鑑池と龍潭の間にかけられた龍淵橋(りゅうえんきょう)を通ります。その間には日本軍の総司令部があった首里城の地下に掘られた複雑な第32軍司令部壕の遺構がみられます。70年以上経った今でも、沖縄戦の悲惨さを感じることができます。

 

園比屋武御嶽石門

 

首里城のすぐとなりに大きなモニュメントで紹介されているこちらは園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきせきもん)です。ユネスコの世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つと指定され、首里城観光の際には多くの人が目にすることと思います。

石門自体を歴史史跡としての価値と考えている人も多いようですが、石門奥に広がる自然の森全体が王府の御嶽(祈祷場)であることを考えて拝観すると歴史と自然を感じることができると思います。

 

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この後は「レンタカーコース」の歓会門から守礼門へと向かうコースに進むといいでしょう。

 

レンタカーで訪れる方 駐車場から守礼門・歓会門コース

 

レンタカーで訪れる方は駐車場が首里城公園前のあたりに集中しているので、ここから首里城に向かうルート、すなわち守礼門に向かうのがおすすめのルートになります。

 

守礼門

首里城へと向かう緩やかな坂の途中に絵葉書やポスター、そして二千円札の象徴としても描かれているのがこの守礼門。これを見ると本当に沖縄に来たなという気分になります。

建造は16世紀初頭で第二尚氏4代目尚清王代に建てられた中国洋式の門で、「守礼(守禮)」とは「礼節を重んじる」という意味だそうです。いにしえの琉球のお国柄をよく表した言葉だと思います。

 

歓会門

 

歓会門は首里城正殿へと向かうために通る最初の門になります。文字通り「歓迎する」という意味の門であり、中国からの使者冊封使を歓迎するという意味合いがあるのでしょう。

しかしながら頑丈な石造りに櫓が乗せられたスタイルは、外部からの侵入者を排除するのに強固なセキュリティを保っていたのでしょう。国王の威厳がこの入口からもわかります。

 

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レンタカーコースの方は、ここから園比屋武御嶽石門、弁財天堂、円覚寺跡(ゆいレールコース)へと進むといいでしょう。

 

首里城公園から世界遺産「玉陵」コース

 

ゆいレールで来た方も、レンタカーで駐車場に停めた方も、首里城公園を散策された後は、世界遺産「玉陵」に向かうコースもお忘れなく。

 

玉陵

玉陵は16世紀はじめ(1501年)当時の琉球国王尚真王が父であり第二尚氏第一代王尚円王の遺骨を改葬するために築かれ、その後、第二尚氏王統の陵墓となりました。

巨大な石造り建築はグスクの様でもあり東西に広く一枚の写真に収めるのが難しいほどです。

2000年には首里城跡や園比屋武御嶽石門などとともに世界遺産に登録され、また2018年には沖縄県内で唯一の建築物としての国宝に指定されています。

第二尚氏王統が葬られているということで、資料館ではその歴史の流れなども詳しく知ることができ、日本史の教科書には載っていない複雑な琉球王国の歴史を学ぶことができます。

このようなことからも、首里城周辺散策のときにはぜひ行ってほしい史跡です。

 

首里城公園から金城町の石畳道コース

 

首里城周辺コースで世界遺産などの史跡を巡った後は、ぜひこちらの石畳道を歩いてみましょう。沖縄の風情を歌った名曲「芭蕉布」に出てくる「♪首里の古城の石畳」は懐かしいふるさととも言うべき首里の情景を思い出させ、まさにこの石畳道が沖縄の旅情を引き立たせてくれるでしょう。

 

首里金城町の石畳道

 

2012年撮影につき、若干変化があるかもしれません。

もともとは16世紀初頭の尚真王時代に建造が始まり、首里城から現国場川の真玉橋までの約4kmもの距離があったそうです。戦争で大半が壊されましたが、現在は金城町に残る約300mの部分が石畳道として再舗装されその景観を楽しませてくれています。

2001年に放映されたNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」で小浜島から引っ越してきた古波蔵家の那覇での自宅という設定の家(個人邸宅)が沿道にあり、そこからも有名になりました。

 

お疲れさまでした

石畳道を歩いてからの帰り道。レンタカーで訪れた方やもう少し首里城周辺を散策したい方は大変ですが、また折り返すように石畳道を登ってください。

もしゆいレールで首里駅から来た方で、首里散策を終えて後は那覇市内(国際通りなど)に戻るだけ、という方はバス那覇市内線の15番寒川線に乗車して「安里」「てんぶす前」「松尾一丁目」あたりで下車すると良いでしょう。

 

本当なら首里散策でおすすめのカフェやショップなどもご紹介できればよかったのですが、なにぶんコザンチュなので史跡以外の首里のおすすめショップをご紹介できるほどの情報がありません。ごめんなさい。

 

そしてただ歩くだけではなく、もっと詳しくガイドしてほしいという方はこちらからガイドを依頼するのもおすすめですよ!

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観光客のみなさんが来てくれると、沖縄が元気になります。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。